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八幡平から裏岩手縦走(第3日)

第3日 6月11日(水)曇り 八幡平陵雲荘から大深山荘
    4時間50分 9.0km

 朝,起きて,さて昨日チェックしておいた場所で,顔を洗って,水を補給しようと行くと,音がしない.全然水が流れていない.愕然とする.昨日昼間水がかなり流れていたのは,太陽の力による雪解け水だったのだ.朝はまったく融けだしてないので,流れていないのだ.まいった.とにかく,やっと流れている川で,顔だけなんとか洗って,朝食.いつもの昨夜の残りのご飯をスープに入れて食べ,コーヒー.水は,駐車場にかけるしかない.

 出発する.このあたりの八幡沼,ガマ沼あたりの残雪の風景は素晴らしい.見返し峠からの岩手山や,これから行く畚岳方面の眺めも素晴らしい.すぐに,駐車場に着くのだが,当然のことながら,この時間人はまったく見当たらない.それは折り込み済みだが,トイレも閉まっている.水道はまったく見当たらないとは思っても見なかった.水の補給は結局なし.これは大深山荘まで,昨夜の残りの水で行くしかない.

 畚岳に登り始めるあたりから曇り始める.寄り道はしないと決めていたのだが,まあ,このくらいは空身で登れるし,と思って登ったのだが,頂上に着くころにはまったく周りはガスってしまい,八幡平すら見えない始末.まったく..

 で,ここまで快調だったのだが,畚岳分岐からいきなり雪渓横断.そして,諸桧岳登り下りは,雪渓の連続であった.大きな雪渓になるととにかく方向が不安.足跡と思えるものはついてない.とにかく勘でこちらの方向と信じて歩いていくしかない.ところどころで赤のリボンに出会うとまったくホッとする.これだけが頼りである.この連続する雪渓の登りでまたまた時間を大幅に使う.石沼まで降りて,やっと一安心.ここからは雪渓はそれほどない.それにしてもここの雪は,それなりに固いものの,足で踏めないほどではなく,ちょうどよい固さ.逆にアイゼンをもっていてもなんの役にもたたなかったろう.

 嶮阻森のあたりでついに雨.ちょっと影になったところで,レインウェアを着る.今回のために20年以上ぶりに新調したレインウェアであるが,使わないですんでしまうのではないかと心配し始めていた.残念ながら,使うことになった.もっともそれほど強い降りではなく,念のため程度ではある.なお,このあたりで,紫の大きな花が目立つ.これは後にシラネアオイと言う名前と判明.そういえば,昔も聞いたことがあった.また,このあたりから,道の真ん中にネマガリタケが目立ち始める.国立公園の真ん中で採っていいのか,とも思えるのだが,採らなければ結局あとで,伐採しなければ歩けなくなる,また,地元の人も取っているしな,ということで高山植物でなければ問題なしと結論し,5本ばかり歩きながら採る.
 諸桧の登り下りで苦労したことを除けばあとは,天気にもめげず,快調に大深山荘に到着.噂にたがわず,美しい.もっとも窪地にあって,風景は望めず,ロケーションはそれほどいいとは思えない.時間的にまだかなり早いのでここからどうするか迷うのだが,とりあえず,水場まで行って水を汲み,昼食のチャルメラトンコツを食べる.ここの水場のあたりは,大深湿原と言うらしい.なかなか雰囲気のある場所である.水も勢いよくでていて,うまい.

 食事が終わったころ,県の見回りの方が二人やってきて,壊れた看板の撤去などを始める.聞くと,駐車場から2時間で来たという.速い.さすがプロか.また,今日は天気が悪く,明日は良くなるはず,というので,もう,ここに泊まることを決める.さらに本日の岩手日報を置いていってもらう.ありがたいのだが,下界では,とくに変わったことにはなっていないようだ.面白くない..この二人は,仕事をしてから,ここで昼食を取り,12:00に松川温泉へ下って行った.14:00に迎えを頼んでいるという.なお,このあたり,熊の活動が活発なので注意してくれと最後に言われる.そう言われても,どうやって注意するんだよ..今回,鈴を用意してくるのを忘れてしまっていた.怖くなってきたのだが,どうしようもない.歌でも歌いながら歩くしかない..

 もってきた文庫の堂場瞬一『孤狼』を読み始める.100ページ.

 夕方からは,まずはネマガリタケを焼いてウィスキー.焼き方が足りないと今ひとつだが,十分に焼くと,うまい.そして,肉が切れた今日からはウィンナを焼く.でまた,ご飯を炊いて,本日はユッケジャンスープ.うまいのだが,時間がありすぎ.結局,340mlのウィスキーは本日で終わり.

 ダメモトで試してみると,ここではワンセグが入る.NHKなど岩手県のすべての放送が受信でき,天気予報を確認できた.どうやら,県の人の言うとおり,明日は晴れらしい.期待.ここは最初曇っていてわからなかったのだが,東方向はけっこう開けているようだ.夕方晴れてくると,茶臼など,かなり山が見えたので,わかった.

 大深山荘 水○,トイレ○,場所△

 陵雲荘(5:30)→(5:55)駐車場(6:00)→(6:37)畚岳頂上(6:40)→(7:45)諸桧岳頂上(7:55)→(8:30)石沼(8:35)→(9:30)嶮阻森→(10:20)大深山荘

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投稿: みんな の プロフィール | 2008年6月25日 (水) 18時03分

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